物件台帳の一元管理|点検の都度の更新を自動化する

物件台帳は点検の都度、手作業で更新されがちです。管理物件200件・点検年2回の想定モデル試算では、台帳更新だけで年間100時間・24.4万円規模。想定自動化率80%なら年間19.5万円・80時間の削減余地があると試算しています。実測ではなく前提を開示した試算です。

このページの数値は想定モデル試算です。実測実績ではなく、ページ内に開示した前提から算出しています。

物件台帳は、いま誰が更新していますか?

要点

点検アプリは点検結果を記録しますが、物件台帳への反映は点検の都度、人が手作業で書き換えていることが多いです。台帳を一元管理し、記録がそのまま台帳に反映される形にすれば、二重入力と転記ミスを減らせます。

このページの要点

  • 台帳更新は点検の都度発生し、手作業だと二重入力になりやすい。
  • 管理物件200件・点検年2回の想定で、台帳更新は年間100時間・24.4万円規模。
  • 想定自動化率80%なら、年間19.5万円・80時間の削減余地。
  • 台帳は更新管理・次回点検・見積の起点=後工程の「ハブ」になる。

台帳更新で起きていること

点検を終えるたびに、結果を物件台帳へ書き写す作業が発生します。点検アプリと台帳が別々だと、同じ情報を二度入力することになり、転記の抜けや古い情報の残存が起きがちです。台帳は次回点検のスケジュールや見積・改修提案の起点にもなるため、ここが最新でないと後工程全体が後手に回ります。

現場での使い方

点検後の夕方、担当者が報告書を閉じたあとに、事務所の共有フォルダから台帳Excelを開く。この場面で「消火器の本数」「誘導灯の不良」「前回から変わった管理会社名」を別々に探して転記しているなら、台帳は記録の保管場所ではなく、毎回作り直す作業になっています。

一元管理では、点検記録を登録した時点で、物件台帳の更新候補が出ます。人が見るのは「この変更を台帳へ反映するか」「古い値を残すべきか」だけです。たとえば、Aマンションの防火管理者名が変わった、Bビルの受信機の型番が更新された、C店舗の次回点検の起算日が変わった。こうした差分を一覧で見て、承認したものだけ台帳へ反映します。

導入順

最初にそろえるのは、物件名ではなく物件IDです。同じ建物が「第2山田ビル」「第二山田ビル」「山田第2ビル」と3通りに書かれていると、点検記録と台帳を結びつけられません。物件ID、所在地、用途区分、管理会社、前回点検日、主要設備の6項目だけでも先に固定すると、後工程が動きやすくなります。

次に、点検記録から台帳へ反映する項目を絞ります。全部を自動反映しようとすると、現場のメモまで台帳に混ざります。まずは「次回点検に使う項目」「見積に使う項目」「顧客連絡に使う項目」に限るほうが、運用は崩れにくいです。最後に、月1回だけ台帳の差分確認日を置きます。毎日直すより、差分を束ねて見るほうが担当者の判断が安定します。

失敗しやすい運用

台帳をきれいにすること自体を目的にすると、入力項目が増えます。写真の保存先、担当者の感想、現場で聞いた雑談まで入れ始めると、次の点検で使う情報が埋もれます。台帳は「次の作業を始めるための画面」と割り切ったほうがよいです。

もう一つの失敗は、古いExcelを残したまま新しい台帳を作ることです。現場がどちらを見ればよいかわからず、結局、電話で確認する回数が増えます。移行期間を置く場合でも、更新する場所は一つに決める。閲覧用の旧台帳には「更新停止日」を入れておく。この小さな線引きで、二重管理はかなり減ります。

数字で見る台帳更新の圧縮(想定モデル試算)

以下は Heygoodの想定モデル試算 です。実測ではありません。

前提
管理物件数 200件(自社の物件数に置換可能)
更新頻度 点検の都度=年2回/物件
1件あたり工数 15分(想定)
人件費単価 19,540円/日(=2,442.5円/時、国土交通省 公定労務単価)
想定自動化率 80%
指標 試算値
年間の台帳更新工数 100時間
年間コスト 24.4万円
削減できる時間 80時間
削減できるコスト 19.5万円

前提を置いた試算であり、実測の実績値ではありません。物件数や更新のやり方が違えば結果は変わります。

この試算は「台帳更新が毎回15分かかる会社」を前提にした読み物です。すでに物件IDが整い、点検記録と台帳が連動している会社なら、削減余地は小さくなります。反対に、点検後に紙の控えを見ながらExcelへ打ち直している会社では、15分より長い可能性があります。

見るべき数字は、19.5万円だけではありません。80時間は、1日8時間で換算すると10営業日分です。担当者がその10日分を、未回収の見積確認や報告期限の前倒し連絡に使えるか。台帳管理の価値は、入力時間の圧縮だけでなく、次の工程が遅れない状態を作れるかで判断します。

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関連リンク

よくある質問

物件台帳の更新にどれくらい時間がかかりますか?

実測ではなくHeygoodの想定モデル試算ですが、管理物件200件・点検年2回・1件15分を前提に置くと、台帳更新だけで年間100時間・24.4万円規模になると試算しています。前提を変えれば数字も変わります。

台帳更新は自動化できますか?

点検結果から物件台帳への転記は繰り返しが多く、想定では自動化余地80%と見ています。点検の記録と台帳を分けて持たず、記録がそのまま台帳に反映される形にすることで、二重入力と転記ミスを減らせるという想定です。

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