消防設備士とは|資格区分と点検できる設備

消防設備士は甲種6区分・乙種7区分の計13区分からなる国家資格です。甲種は工事・整備・点検、乙種は整備・点検ができます。試験科目・合格基準(各科目40%以上かつ全体60%以上)・受験資格・免状区分ごとに点検できる設備を一次情報で整理しました。

消防設備士の資格は何種類ある?

要点

消防設備士は甲種6区分・乙種7区分の13区分。甲種は工事・整備・点検、乙種は整備・点検ができます。

消防設備士の免状区分と対象設備

免状区分 対象設備 業務範囲
甲種特類 特殊消防用設備等(総務大臣が従来設備と同等以上と認定した設備等) 工事・整備・点検
第1類(甲種・乙種) 屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、屋外消火栓設備など 甲種=工事整備点検/乙種=整備点検
第2類(甲種・乙種) 泡消火設備、パッケージ型消火設備など 甲種=工事整備点検/乙種=整備点検
第3類(甲種・乙種) 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備など 甲種=工事整備点検/乙種=整備点検
第4類(甲種・乙種) 自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備、消防機関へ通報する火災報知設備など 甲種=工事整備点検/乙種=整備点検
第5類(甲種・乙種) 金属製避難はしご、救助袋、緩降機 甲種=工事整備点検/乙種=整備点検
乙種第6類 消火器 整備・点検
乙種第7類 漏電火災警報器 整備・点検

試験科目と合格基準

  • 筆記・消防関係法令(共通と類別に分かれる)
  • 筆記・基礎的知識(機械・電気)
  • 筆記・構造機能及び工事整備(規格含む)
  • 実技・鑑別等(甲種は製図を含む。甲種特類は実技なし)
  • 合格基準:筆記は各科目40%以上かつ全体の出題数の60%以上、特類以外はさらに実技で60%以上
  • 試験時間:甲種特類2時間45分/甲種3時間15分/乙種1時間45分
  • 試験形式:筆記マークシート四肢択一+実技記述(写真・図面)
  • 科目免除:電気工事士・電気主任技術者・技術士・他類の消防設備士などは申請により試験科目の一部が免除され、試験時間も短縮される。甲種特類は科目免除なし

この資格に関わる数字

  • 消防設備士の資格区分数:13区分(2026年時点)

消防設備士とは(資格の全体像)

消防設備士は、消火栓・スプリンクラー・自動火災報知設備・消火器など、消防用設備等の工事・整備・点検を行うための国家資格です。資格は甲種と乙種に分かれ、扱える設備の種類で類別されています。甲種は特類と第1類から第5類の6区分、乙種は第1類から第7類の7区分で、あわせて13区分あります。指定試験機関である消防試験研究センターが、すべての試験と免状交付の事務を担っています。現場では、どの設備を担当するかに応じて必要な類が決まります。

甲種と乙種の違い(できる業務)

甲種と乙種では、できる業務の範囲が異なります。甲種は対象設備の工事・整備・点検まで行え、新たに設備を設置する工事に携われます。乙種は整備と点検ができます。受験のハードルにも差があり、乙種は受験資格に制限がなく誰でも受験できます。甲種は指定学科の卒業・実務経験・電気工事士などの資格のいずれかが必要です。これから設備の設置工事まで担いたい場合は甲種、点検業務を中心に始めたい場合は乙種から、という選び方ができます。

試験の形式と受験料

試験は筆記と実技で構成されます。筆記はマークシートの四肢択一式で、消防関係法令・基礎的知識(機械・電気)・構造機能及び工事整備を問います。実技は写真や図面による記述式で、甲種では製図も出ます。試験時間は甲種特類が2時間45分、特類以外の甲種が3時間15分、乙種が1時間45分です。試験手数料は甲種6,600円、乙種4,400円です。電気工事士や他類の消防設備士などの資格があると、申請により筆記科目の一部が免除され、その分だけ試験時間も短くなります。

担当する設備から取る類を決める

取る類は、現場で担当したい設備から逆算すると決めやすくなります。ビルの消火栓やスプリンクラーを扱うなら第1類、自動火災報知設備を扱うなら第4類、避難器具なら第5類が対応します。点検業務から始めるなら、設置数が多く需要の安定した消火器(乙種第6類)が入りやすい区分です。複数の設備をまたいで担当したい場合は、第4類と第6類のように需要の大きい類を組み合わせると、対応できる現場が広がります。免状区分と対象設備の対応は上の表で確認できます。

受験資格(甲種・乙種・特類)

乙種は受験資格に制限がなく、誰でも受験できます。甲種(特類以外)は、大学・高専・専門学校などで指定学科を修めて卒業した方、一定の実務経験がある方、または電気工事士・電気主任技術者・技術士・他類の消防設備士などの資格を持つ方が受験できます。甲種特類は、甲種第1類から第3類のいずれか一つ、甲種第4類、甲種第5類の3種類以上の免状の交付を受けていることが必要です。受験資格を証明する書類は、卒業証明書・実務経験証明書・免状の写しなどを願書に添えて提出します。

関連リンク

よくある質問

消防設備士の甲種と乙種の違いは?

甲種は対象設備の工事・整備・点検まで行え、新たに設備を設置する工事ができます。乙種は整備・点検ができます。甲種には受験資格があり、乙種は誰でも受験できます。

未経験でも消防設備士を受験できる?

乙種は受験資格に制限がなく、誰でも受験できます。甲種は指定学科の卒業・一定の実務経験・電気工事士などの資格のいずれかが必要です。

消防設備士試験の合格基準は?

筆記は各科目40%以上かつ全体の出題数の60%以上、特類以外はさらに実技試験で60%以上の成績を修めた方が合格となります。

乙種第6類はどんな設備を扱える?

乙種第6類は消火器の整備と点検ができます。消火器は多くの建物に設置されており、点検の需要が安定している区分です。

甲種特類を受けるには何が必要?

甲種第1類から第3類のいずれか一つ、甲種第4類、甲種第5類の3種類以上の免状の交付を受けていることが必要です。

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