甲種第5類とは|避難設備の工事・整備・点検
甲種第5類は金属製避難はしご・救助袋・緩降機など避難設備の工事・整備・点検ができる消防設備士の区分です。筆記45問は機械中心、令和7年度の合格率は40.5%と甲種で最も高め。受験資格・試験科目・乙種第5類との違いを一次情報で整理しました。
甲種第5類でできることは?
甲種第5類は金属製避難はしご・救助袋・緩降機の工事・整備・点検ができる区分です。令和7年度の合格率は40.5%でした。
試験科目と合格基準
- 筆記・消防関係法令(共通8問・類別7問)
- 筆記・基礎的知識(機械6問・電気4問)
- 筆記・構造機能及び工事整備(機械10問・電気6問・規格4問)
- 実技・鑑別等(鑑別等5問+製図2問)
- 合格基準:筆記は各科目40%以上かつ全体の出題数の60%以上、さらに実技で60%以上
- 試験時間:甲種3時間15分
- 試験形式:筆記マークシート四肢択一+実技記述(鑑別・製図)
- 科目免除:電気工事士・電気主任技術者・技術士・他類の消防設備士などは申請により筆記科目の一部が免除され、試験時間も短縮される
年度別の合格率
| 年度 | 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 甲種第5類 | 4,226 | 1,712 | 40.5% |
免状区分ごとに点検できる設備
| 免状区分 | 点検できる設備 | 業務範囲 |
|---|---|---|
| 甲種第5類 | 金属製避難はしご、救助袋、緩降機 | 工事・整備・点検 |
| 乙種第5類 | 金属製避難はしご、救助袋、緩降機 | 整備・点検 |
甲種第5類とは(扱える設備と業務)
甲種第5類は、金属製避難はしご・救助袋・緩降機といった避難設備の工事・整備・点検を行える消防設備士の区分です。これらは火災時に建物から安全に避難するための器具で、ベランダに備え付ける固定式の金属製避難はしご、布製の筒を伝って降りる救助袋、ロープとブレーキで自分の体重を使ってゆっくり降下する緩降機などがあります。消防試験研究センターの受験案内では、甲種は対象設備の工事まで携われる区分とされ、新たに避難設備を設置する工事から、設置後の整備・点検までを一貫して担当できます。
甲種第5類と乙種第5類の違い
第5類には甲種と乙種があり、対象設備は同じ避難設備ですが、できる業務の範囲が異なります。甲種第5類は避難設備の工事・整備・点検まで行え、設備を新たに設置する工事に携われます。乙種第5類は整備と点検ができます。受験資格にも差があり、乙種第5類は誰でも受験できますが、甲種第5類は指定学科の卒業・一定の実務経験・電気工事士などの資格のいずれかが必要です。避難設備は建物への固定や取付けを伴うため、設置工事まで担いたいなら甲種、点検業務から始めたいなら乙種という選び方ができます。
受験ルート(甲種第5類の受験資格)
甲種第5類は、いずれかの受験資格を満たすと受験できます。大学・高専・専門学校などで機械・電気などの指定学科を修めて卒業した方、消防用設備等の工事整備に関する一定の実務経験がある方、または電気工事士・電気主任技術者・技術士・他類の消防設備士などの資格を持つ方が対象です。第5類は機械中心の設備を扱い、試験でも機械の知識が問われます。すでに他類の消防設備士免状を持っている場合は、申請により筆記科目の一部免除を受けられることがあります。
試験科目(機械中心の出題)
甲種第5類の試験は筆記と実技で構成されます。筆記は四肢択一のマークシートで、消防関係法令(共通8問・類別7問)、基礎的知識のうち機械6問・電気4問、構造機能及び工事整備のうち機械10問・電気6問・規格4問の計45問が出題されます。第5類は避難はしご・救助袋・緩降機など機械的な器具を扱うため、機械の理解が中心になります。実技は写真や図面による記述式で、鑑別等5問に加えて製図2問が出ます。合格基準は、筆記が各科目40%以上かつ全体の出題数の60%以上、さらに実技で60%以上です。試験時間は甲種3時間15分。電気工事士・電気主任技術者・他類の消防設備士などは、申請により筆記科目の一部が免除され、試験時間も短縮されます。
甲種第5類の合格率と現場での仕事
令和7年度の甲種第5類は、受験者4,226人に対し合格者1,712人で、合格率40.5%でした。甲種の各類のなかでは合格率が高めの区分です。現場では、金属製避難はしご・救助袋・緩降機などの設置工事から、設置後の機器点検・総合点検までを担当します。避難設備は実際に避難で使えることが何より重要なため、取付け強度や降下機能、可動部の動作を確認する点検が欠かせません。消火設備や警報設備とは性格の異なる「逃げるための設備」を扱うため、対象設備が第5類に当たるかを確認し、他の類とは分けて必要な免状を見ていきます。
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よくある質問
甲種第5類と乙種第5類はどう違う?
対象設備は同じ避難設備ですが、甲種第5類は工事・整備・点検まで行え、新たな設置工事に携われます。乙種第5類は整備・点検ができます。乙種は誰でも受験でき、甲種には受験資格があります。
甲種第5類で扱う避難設備とは?
金属製避難はしご・救助袋・緩降機です。火災時に建物から安全に避難するための器具で、ベランダの固定式はしご、布製の筒の救助袋、体重で降下する緩降機などがあります。
甲種第5類の受験資格は?
指定学科の卒業、消防用設備等の工事整備に関する一定の実務経験、または電気工事士・電気主任技術者・技術士・他類の消防設備士などの資格のいずれかが必要です。他類の免状があると科目免除も受けられます。
甲種第5類の合格率は?
令和7年度の甲種第5類は、受験者4,226人に対し合格者1,712人で、合格率40.5%でした。甲種の各類のなかでは合格率が高めの区分です。
点検後の報告書・台帳更新まで、AIが段取り。
物件数、今の管理方法、提出後の作業量を聞いたうえで、どこまで自動化できるかを確認します。