消防用設備の設置率|特定防火対象物でSP99.9%・自火報99.7%(R6.3.31)
特定防火対象物のスプリンクラー設備の設置率は99.9%、自動火災報知設備は99.7%です(令和6年3月31日時点・消防白書)。設置数の絶対値や未設置(違反)件数、消防設備士134万8,089人といった有資格者の母数まで、一次データで整理しました。
消防設備の設置率はどのくらい?
特定防火対象物では、スプリンクラー設備が99.9%、自動火災報知設備が99.7%設置されています(令和6年3月31日時点・消防白書)。
このデータの要点
- 特定防火対象物のスプリンクラー設備の設置率は99.9%、自動火災報知設備は99.7%(令和6年3月31日時点)。
- 自動火災報知設備は設置必要654,111件に対し設置652,029件で、未設置(違反)は2,082件(0.3%)。
- スプリンクラー設備は設置必要100,968件に対し設置100,856件、未設置は112件。
- 設置率はスプリンクラー99.4%(令和3年)→99.9%(令和6年)と上昇傾向。
- 消防設備士の延べ免状交付数は134万8,089人(令和6年3月31日時点)。
- 設備別の全国『設置台数』の絶対値は公的に非公表で、設置率と用途別防火対象物数から母数を近似する。
主要設備の設置状況(特定防火対象物・令和6年3月31日時点)
| 設備 | 設置必要数 | 設置数 | 未設置(違反)数 | 設置率 |
|---|---|---|---|---|
注:数値は「設置必要数 / 設置数 / 未設置(違反)数 / 設置率」の順。特定防火対象物が対象。
設置率の経年推移(特定防火対象物)
| 年 | スプリンクラー設備 | 自動火災報知設備 |
|---|---|---|
| 令和3年3月31日 | ||
| 令和6年3月31日 |
注:数値は「スプリンクラー設備 / 自動火災報知設備」の順。
消防設備点検に関わる有資格者数(令和6年3月31日時点)
| 区分 | 人数 |
|---|---|
| 消防設備士(延べ免状交付数) | |
| 消防設備点検資格者(特種) | |
| 消防設備点検資格者(第1種・機械系統) | |
| 消防設備点検資格者(第2種・電気系統) |
注:いずれも延べの免状交付・登録数。
このデータの主要数値
- スプリンクラー設備の設置率(特定防火対象物):99.9%(2024年3月31日時点)
- 自動火災報知設備の設置率(特定防火対象物):99.7%(2024年3月31日時点)
- 自動火災報知設備の未設置(違反)件数:2,082件(2024年3月31日時点)
- 消防設備士(延べ免状交付数):1,348,089人(2024年3月31日時点)
特定防火対象物の設置率はSP99.9%・自火報99.7%
令和6年版消防白書によると、特定防火対象物におけるスプリンクラー設備の設置率は99.9%、自動火災報知設備の設置率は99.7%です(いずれも令和6年3月31日時点)。設置率は「設置が必要な建物のうち、実際に設置されている建物の割合」を表します。不特定多数が利用する特定防火対象物では、これら主要設備がほぼ全数まで行き渡っていることがわかります。設置がほぼ完了しているということは、これからの仕事の中心が新規設置よりも「設置済み設備の点検・維持管理・更新」に移っていることを示しています。
設置数の絶対値と未設置(違反)件数
消防白書の資料1-1-66では、設置率の内訳となる実数も示されています(特定防火対象物・令和6年3月31日時点)。スプリンクラー設備は設置必要数100,968件に対して設置数100,856件、未設置(違反)数は112件でした。自動火災報知設備は設置必要数654,111件に対して設置数652,029件、未設置(違反)数は2,082件です。割合では99%台でも、自動火災報知設備の未設置は2,082件と一定の規模で残っています。用途別に見ると、自動火災報知設備の未設置は特定複合用途防火対象物が1,269件と最も多く、次いで旅館等296件、飲食店179件、百貨店等160件と続きます。
設置率の経年推移(令和3年→令和6年)
特定防火対象物の設置率は近年も少しずつ上昇しています。スプリンクラー設備は令和3年3月31日の99.4%から令和6年3月31日の99.9%へ、自動火災報知設備は同99.5%から99.7%へと推移しました。もともと高い水準ですが、未設置の建物に対する立入検査や違反是正が進み、設置率がさらに高まってきたことがうかがえます。設置がほぼ完了した結果として、既設設備を法定サイクルで点検し続ける需要が安定して存在します。
有資格者の母数(消防設備士・点検資格者)
設備を点検・整備する担い手の母数も白書に記載があります。消防設備士の延べ免状交付数は134万8,089人で、令和3年3月31日の125万3,425人から増えています(令和6年3月31日時点)。また消防設備点検資格者は、特種800人、第1種(機械系統)17万3,100人、第2種(電気系統)16万2,690人です。これらは延べの交付・登録数で、実際に点検業務に従事している人数とは異なりますが、消防設備点検に関わる資格保有者の全国規模の目安になります。
このデータの読み方と注意点
本ページの設置率・設置数は、令和6年版消防白書および資料1-1-66に基づく令和6年3月31日時点の値で、対象は特定防火対象物です。注意点として、消防用設備の全国「設置台数」の絶対値(消火器が何本、感知器が何個など)は公的に公表されていません。そのため設備ごとの市場規模を語る場合は、ここで示した設置率と、用途区分別の防火対象物数(全国428万件)を組み合わせて母数を近似する必要があります。設置率の高さは点検対象がすでに広く存在していることを意味し、点検報告率や立入検査の数字とあわせて読むと、点検・維持管理の需要を立体的に捉えられます。
関連リンク
よくある質問
消防設備の設置率はどのくらい?
特定防火対象物では、スプリンクラー設備が99.9%、自動火災報知設備が99.7%です(令和6年3月31日時点・消防白書)。
設置率が99%台なら未設置はほぼないの?
割合では高水準ですが、自動火災報知設備は設置必要654,111件に対して未設置(違反)が2,082件あります。スプリンクラー設備の未設置は112件です。
消防設備士は全国に何人いる?
延べ免状交付数で134万8,089人です(令和6年3月31日時点)。消防設備点検資格者は特種800人・第1種17万3,100人・第2種16万2,690人です。
設備ごとの全国の設置台数は分かる?
消防用設備の全国の設置台数の絶対値は公的に公表されていません。設置率と用途区分別の防火対象物数を組み合わせて母数を近似します。
点検後の報告書・台帳更新まで、AIが段取り。
物件数、今の管理方法、提出後の作業量を聞いたうえで、どこまで自動化できるかを棚卸しします。