立入検査と違反是正|立入79万3,411回・重大違反1,471件

消防機関による立入検査は令和5年度に全国で79万3,411回行われました。屋内消火栓・スプリンクラー・自動火災報知設備の未設置などの重大違反対象物は1,471件(令和6年3月31日時点)で、警告179件・命令49件・告発9件の是正が進められています。行政アクションの規模を一次データで整理しました。

消防の立入検査は年に何回行われている?

要点

令和5年度に全国で79万3,411回行われました。屋内消火栓・SP・自火報の未設置などの重大違反対象物は1,471件です(令和6年3月31日時点)。

このデータの要点

  • 消防機関による立入検査は令和5年度に全国で79万3,411回行われた。
  • 重大違反対象物(屋内消火栓・SP・自火報の未設置や機能損傷)は1,471件(令和6年3月31日時点)。
  • 是正措置の内訳は行政指導1,234件・警告179件・命令49件・告発9件。
  • 重大違反対象物は令和4年3月31日の1,889件から3年連続で減少し、令和6年は1,471件。
  • 違反覚知から10年以上(不明含む)経過しているものも124件残っている。
  • 特定防火対象物で設置義務違反があるものは、市町村条例に基づき自治体のホームページで公表される。

重大違反対象物の是正措置別件数(令和6年3月31日時点)

是正措置 件数
1,234件
179件
49件
9件
1,471件

注:屋内消火栓・SP・自火報の未設置または機能損傷が対象。

重大違反対象物の経過年数別件数(令和6年3月31日時点)

違反覚知からの経過年数 件数
652件
314件
181件
200件
124件

注:合計1,471件。長期滞留も一定数残る。

重大違反対象物の経年推移

時点 重大違反対象物数 命令 警告

注:数値は「重大違反対象物数 / 命令 / 警告」の順。3年連続で減少。

このデータの主要数値

  • 立入検査回数(全国):793,411回(2023年時点)
  • 重大違反対象物数:1,471件(2024年3月31日時点)
  • 命令件数(重大違反対象物):49件(2024年3月31日時点)
  • 告発件数(重大違反対象物):9件(2024年3月31日時点)

立入検査は年間79万3,411回(令和5年度)

令和6年版消防白書によると、消防機関による立入検査は令和5年度に全国で79万3,411回行われました。立入検査は、消防署が建物に立ち入り、消防用設備の設置・維持や点検報告の状況などを確認する行政の活動です。年間で約79万回という規模は、点検報告や設備設置の実効性が行政によって日常的にチェックされていることを示しています。点検を適切に行い報告することは、こうした検査に対応するうえでも欠かせません。

重大違反対象物とは・その件数(1,471件)

「重大違反対象物」とは、屋内消火栓設備・スプリンクラー設備・自動火災報知設備を設置しなければならない建物で、これらのいずれかが未設置、または本来の機能が損なわれている状態のものを指します。令和6年3月31日時点で、重大違反対象物は全国で1,471件ありました。是正措置の内訳は、警告前段の行政指導が1,234件、警告が179件、命令が49件、告発が9件です。命令や告発に至るものは限られますが、消防が段階を踏んで是正を進めていることがわかります。

重大違反対象物は減少傾向(経年推移と滞留)

重大違反対象物の数は減少傾向にあります。令和4年3月31日の1,889件から、令和5年3月31日は1,734件、令和6年3月31日は1,471件へと3年連続で減りました。命令件数も78件(令和4年)→60件(令和5年)→49件(令和6年)、警告も225件→222件→179件と減っています。一方で、違反を覚知してからの経過年数を見ると、1年未満が652件と最も多いものの、5〜10年が200件、10年以上(不明を含む)が124件あり、長期間是正されていないものも一定数残っています。

違反対象物の公表制度と適マーク

設置義務違反に対しては、是正を促すための制度も整っています。特定防火対象物で屋内消火栓設備・スプリンクラー設備・自動火災報知設備の設置義務があるのに未設置などの場合、市町村条例に基づいて自治体のホームページで対象物が公表されます。また、ホテル・旅館等では消防法令・建築法令への適合を示す「適マーク」(適合で銀、3年継続で金)の表示制度があります。これらは利用者が建物の安全性を判断できるようにするとともに、建物側の点検・是正の動機づけにもなっています。

このデータの読み方と注意点

本ページの立入検査回数は令和5年度の全国合計(令和6年版消防白書 資料1-1-59)、重大違反対象物の措置状況は令和6年3月31日時点(資料1-1-64)の値です。基準とする時点が項目ごとに異なる点に注意してください。重大違反対象物の件数は減少傾向にあるものの、立入検査が年間約79万回行われ、未設置・未報告には命令・告発・公表といった措置が伴います。点検・報告は「やらないと不利益がある」法的な要請であり、設置率や点検報告率の数字とあわせて読むと、点検・是正の継続的な需要が見えてきます。

関連リンク

よくある質問

消防の立入検査は年に何回行われている?

令和5年度に全国で79万3,411回行われました。点検報告や設備設置の状況などを確認する行政の活動です。

重大違反対象物とは何ですか?

屋内消火栓・スプリンクラー・自動火災報知設備を設置すべき建物で、これらが未設置か機能が損なわれている状態のものです。令和6年3月31日時点で1,471件あります。

重大違反は増えている?減っている?

減少傾向です。令和4年3月31日の1,889件から令和5年1,734件、令和6年1,471件へと3年連続で減りました。

設置義務に違反するとどうなる?

段階的に行政指導・警告・命令・告発が行われます。特定防火対象物で設置義務違反があるものは市町村条例に基づき自治体HPで公表されます。

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