甲種第3類とは|ガス・粉末消火設備の工事点検

甲種第3類は不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備の工事・整備・点検ができる消防設備士の区分です。筆記45問は機械と電気の両方、令和7年度の合格率は31.6%。受験資格・試験科目・乙種第3類との違いを一次情報で整理しました。

甲種第3類でできることは?

要点

甲種第3類は不活性ガス・ハロゲン化物・粉末消火設備の工事・整備・点検ができる区分です。令和7年度の合格率は31.6%でした。

試験科目と合格基準

  • 筆記・消防関係法令(共通8問・類別7問)
  • 筆記・基礎的知識(機械6問・電気4問)
  • 筆記・構造機能及び工事整備(機械10問・電気6問・規格4問)
  • 実技・鑑別等(鑑別等5問+製図2問)
  • 合格基準:筆記は各科目40%以上かつ全体の出題数の60%以上、さらに実技で60%以上
  • 試験時間:甲種3時間15分
  • 試験形式:筆記マークシート四肢択一+実技記述(鑑別・製図)
  • 科目免除:電気工事士・電気主任技術者・技術士・他類の消防設備士などは申請により筆記科目の一部が免除され、試験時間も短縮される

年度別の合格率

年度 区分 受験者数 合格者数 合格率
令和7年度 甲種第3類 4,353 1,375 31.6%

免状区分ごとに点検できる設備

免状区分 点検できる設備 業務範囲
甲種第3類 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備 工事・整備・点検
乙種第3類 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備 整備・点検

甲種第3類とは(扱える設備と業務)

甲種第3類は、不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備の工事・整備・点検を行える消防設備士の区分です。いずれも水を使わずに消火する設備で、不活性ガスやハロゲン化物は酸素濃度を下げて消火し、粉末は薬剤で燃焼を抑えます。電気室・サーバー室・通信機械室・駐車場・危険物施設など、水をかけると損害が大きい場所や油火災のおそれがある場所に設置されます。消防試験研究センターの受験案内では、甲種は対象設備の工事まで携われる区分とされ、設置工事から設置後の整備・点検までを一貫して担当できます。

甲種第3類と乙種第3類の違い

第3類には甲種と乙種があり、対象設備は同じガス系・粉末の消火設備ですが、できる業務の範囲が異なります。甲種第3類は工事・整備・点検まで行え、設備を新たに設置する工事に携われます。乙種第3類は整備と点検ができます。受験資格にも差があり、乙種第3類は誰でも受験できますが、甲種第3類は指定学科の卒業・一定の実務経験・電気工事士などの資格のいずれかが必要です。ガスを高圧で貯蔵する設備を扱うため、配管や容器を伴う設置工事まで担いたいなら甲種、点検業務から始めたいなら乙種という選び方になります。

受験ルート(甲種第3類の受験資格)

甲種第3類は、いずれかの受験資格を満たすと受験できます。大学・高専・専門学校などで機械・電気などの指定学科を修めて卒業した方、消防用設備等の工事整備に関する一定の実務経験がある方、または電気工事士・電気主任技術者・技術士・他類の消防設備士などの資格を持つ方が対象です。第3類の試験は機械と電気の両方の知識が問われます。すでに他類の消防設備士免状を持っている場合は、申請により筆記科目の一部免除を受けられることがあります。

試験科目(機械と電気の両方)

甲種第3類の試験は筆記と実技で構成されます。筆記は四肢択一のマークシートで、消防関係法令(共通8問・類別7問)、基礎的知識のうち機械6問・電気4問、構造機能及び工事整備のうち機械10問・電気6問・規格4問の計45問が出題されます。第3類は機械が中心ですが、起動・制御に関わる電気の科目も問われます。実技は写真や図面による記述式で、鑑別等5問に加えて製図2問が出ます。合格基準は、筆記が各科目40%以上かつ全体の出題数の60%以上、さらに実技で60%以上です。試験時間は甲種3時間15分。電気工事士・電気主任技術者・他類の消防設備士などは、申請により筆記科目の一部が免除され、試験時間も短縮されます。

甲種第3類の合格率と現場での仕事

令和7年度の甲種第3類は、受験者4,353人に対し合格者1,375人で、合格率31.6%でした。現場では、貯蔵容器・配管・噴射ヘッド・起動装置・制御盤などの設置工事から、設置後の機器点検・総合点検までを担当します。ガス系の消火設備は高圧の容器を扱い、放出されると人体に影響が及ぶおそれもあるため、安全管理が重視される設備です。電気室やサーバー室など、止められない設備を守る現場で導入されるため、対象設備が第3類に当たるかを確認し、水系を扱う第1類や泡を扱う第2類とは分けて必要な免状を見ていきます。

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よくある質問

甲種第3類と乙種第3類はどう違う?

対象設備は同じガス系・粉末の消火設備ですが、甲種第3類は工事・整備・点検まで行え、新たな設置工事に携われます。乙種第3類は整備・点検ができます。乙種は誰でも受験でき、甲種には受験資格があります。

甲種第3類で扱う設備は?

不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備の3つです。いずれも水を使わずに消火するため、電気室・サーバー室・駐車場・危険物施設など、水をかけにくい場所に設置されます。

甲種第3類の受験資格は?

指定学科の卒業、消防用設備等の工事整備に関する一定の実務経験、または電気工事士・電気主任技術者・技術士・他類の消防設備士などの資格のいずれかが必要です。他類の免状があると科目免除も受けられます。

甲種第3類の合格率は?

令和7年度の甲種第3類は、受験者4,353人に対し合格者1,375人で、合格率31.6%でした。機械と電気の両方が問われる区分です。

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