乙種第5類とは|避難はしご・救助袋の点検
乙種第5類は金属製避難はしご・救助袋・緩降機など避難設備の整備・点検ができる消防設備士の区分です。受験資格に制限がなく、筆記は機械系30問+実技で取得できます。令和7年度の合格率は41.2%で乙種では高め。試験科目・甲種第5類との違い・現場の仕事を一次情報で整理しました。
乙種第5類でできることは?
乙種第5類は金属製避難はしご・救助袋・緩降機など避難設備の整備・点検ができる区分。令和7年度の合格率は41.2%でした。
試験科目と合格基準
- 筆記・消防関係法令(共通6問・類別4問)
- 筆記・基礎的知識(機械)(第5類は電気の出題なし)
- 筆記・構造機能及び整備(機械9問・規格6問)
- 実技・鑑別等(乙種は製図なし)
- 合格基準:筆記は各科目40%以上かつ全体の出題数の60%以上、さらに実技で60%以上
- 試験時間:乙種1時間45分
- 試験形式:筆記マークシート四肢択一+実技記述(鑑別)
- 科目免除:他類の消防設備士などは申請により筆記科目の一部が免除され、試験時間も短縮される。乙種第5類は機械系で電気の出題がない
年度別の合格率
| 年度 | 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 乙種第5類 | 1,168 | 481 | 41.2% |
免状区分ごとに点検できる設備
| 免状区分 | 点検できる設備 | 業務範囲 |
|---|---|---|
| 乙種第5類 | 金属製避難はしご、救助袋、緩降機 | 整備・点検 |
| 甲種第5類 | 金属製避難はしご、救助袋、緩降機 | 工事・整備・点検 |
乙種第5類とは(扱える設備と業務)
乙種第5類は、金属製避難はしご・救助袋・緩降機といった避難設備の整備・点検を行える消防設備士の区分です。消防試験研究センターの受験案内では、乙種は対象設備の整備・点検を行える区分とされています。避難設備は、火災時に建物の上階から安全に脱出するための器具で、金具・ロープ・布地など機械的な要素が中心になります。第5類は機械系の知識が問われるのが特徴です。同じ第5類でも甲種は設置工事まで担当できますが、乙種第5類は工事を含みません。
乙種第5類でできる業務(工事との違い)
乙種第5類でできるのは、避難はしごや救助袋などの整備と点検です。乙種は工事を行わない区分のため、固定式はしごの取付工事まで扱う甲種第5類とは業務範囲が異なります。現場では、金属製避難はしごの取付部の腐食や変形、救助袋の布地の劣化や縫製のほつれ、緩降機のロープや調速器が正常に作動するかを機器点検・総合点検で確認します。避難設備は実際に人命を支える器具のため、いざというときに確実に展開・降下できるかの確認が重視される仕事です。
受験資格(誰でも受けられる)
乙種第5類は、受験資格に制限がありません。学歴・実務経験・保有資格を問わず、誰でも受験できます。受験資格を証明する書類も不要です。一方、同じ第5類でも甲種第5類は指定学科の卒業、消防用設備等の工事整備に関する一定の実務経験、または電気工事士などの資格のいずれかが必要になります。まず避難設備の整備・点検から入りたい場合、受験条件だけを見ると乙種第5類は申し込みやすい区分です。
試験科目と合格率
乙種第5類の試験は筆記と実技で構成されます。筆記は四肢択一のマークシートで、消防関係法令(共通6問・類別4問)、基礎的知識のうち機械5問、構造機能及び整備のうち機械9問・規格6問の計30問が出題されます。第5類は電気からの出題がなく、機械系の理解が問われるのが特徴です。実技は写真などによる鑑別等5問で、乙種は製図がありません。合格基準は、筆記が各科目40%以上かつ全体の出題数の60%以上、さらに実技で60%以上です。試験時間は乙種1時間45分、試験手数料は乙種4,400円です。消防試験研究センターの試験実施状況によると、乙種第5類の令和7年度の合格率は41.2%(受験1,168人・合格481人)で、乙種のなかでは高めの水準でした。他類の消防設備士などの資格があると、申請により筆記科目の一部が免除されます。
甲種第5類と分けて見る業務範囲
第5類には甲種と乙種があり、対象設備は同じ避難設備でも、できる業務の範囲が異なります。甲種第5類は金属製避難はしご・救助袋・緩降機の工事・整備・点検まで行え、固定はしごの取付などの工事に携われます。乙種第5類は整備・点検ができます。点検計画や担当者の割り当てを考えるときは、「工事まで担当するなら甲種第5類」「整備・点検の範囲で足りるなら乙種第5類」と分けて確認すると、必要な免状を判断しやすくなります。消火器を扱う第6類とは対象設備が異なるため、建物内の設備ごとに必要な免状を見分ける必要があります。
関連リンク
よくある質問
乙種第5類は何ができる資格?
乙種第5類は金属製避難はしご・救助袋・緩降機など避難設備の整備・点検ができる消防設備士の区分です。乙種のため工事は含まず、整備と点検を担当します。
乙種第5類は未経験でも受験できる?
受験資格に制限がなく、学歴・実務経験・保有資格を問わず誰でも受験できます。甲種第5類と違い、受験資格を証明する書類も不要です。
乙種第5類の合格率は?
消防試験研究センターの試験実施状況によると、乙種第5類の令和7年度の合格率は41.2%でした。受験者1,168人に対し合格者481人で、乙種のなかでは高めの水準です。
乙種第5類と甲種第5類はどう違う?
扱える設備は同じ避難設備ですが、甲種第5類は工事・整備・点検まで行え固定はしごの取付などに携われます。乙種第5類は整備・点検ができます。乙種は誰でも受験でき、甲種には受験資格があります。
点検後の報告書・台帳更新まで、AIが段取り。
物件数、今の管理方法、提出後の作業量を聞いたうえで、どこまで自動化できるかを確認します。