乙種第2類とは|泡消火設備の整備・点検
乙種第2類は泡消火設備の整備・点検ができる消防設備士の区分です。駐車場や危険物施設で使われる泡消火設備が対象で、受験資格に制限がなく筆記30問+実技で取得できます。令和7年度の合格率は29.7%。試験科目・甲種第2類との違い・現場の仕事を一次情報で整理しました。
乙種第2類でできることは?
乙種第2類は泡消火設備の整備・点検ができる区分。駐車場や危険物施設が主な現場で、令和7年度の合格率は29.7%でした。
試験科目と合格基準
- 筆記・消防関係法令(共通6問・類別4問)
- 筆記・基礎的知識(機械3問・電気2問)
- 筆記・構造機能及び整備(機械8問・電気4問・規格3問)
- 実技・鑑別等(乙種は製図なし)
- 合格基準:筆記は各科目40%以上かつ全体の出題数の60%以上、さらに実技で60%以上
- 試験時間:乙種1時間45分
- 試験形式:筆記マークシート四肢択一+実技記述(鑑別)
- 科目免除:他類の消防設備士・電気工事士・電気主任技術者などは申請により筆記科目の一部が免除され、試験時間も短縮される
年度別の合格率
| 年度 | 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 乙種第2類 | 790 | 235 | 29.7% |
免状区分ごとに点検できる設備
| 免状区分 | 点検できる設備 | 業務範囲 |
|---|---|---|
| 乙種第2類 | 泡消火設備 | 整備・点検 |
| 甲種第2類 | 泡消火設備 | 工事・整備・点検 |
乙種第2類とは(扱える設備と業務)
乙種第2類は、泡消火設備の整備・点検を行える消防設備士の区分です。消防試験研究センターの受験案内では、乙種は対象設備の整備・点検を行える区分とされています。泡消火設備は、水だけでは消火しにくい油などの火災に対して泡で覆って消火する設備で、駐車場・自動車整備工場・危険物施設・航空機格納庫などで使われます。配管・ポンプ・泡を作る装置など機械的な要素が多いため、第2類は機械系の知識が中心になります。同じ第2類でも甲種は設置工事まで担当できますが、乙種第2類は工事を含みません。
乙種第2類でできる業務(工事との違い)
乙種第2類でできるのは、泡消火設備の整備と点検です。乙種は工事を行わない区分のため、配管やポンプの設置工事まで扱う甲種第2類とは業務範囲が異なります。現場では、泡を発生させる発泡装置や泡ヘッド、泡消火薬剤の状態、加圧送水装置(ポンプ)が正常に作動するかを機器点検・総合点検で確認します。メーカー資料では泡消火薬剤(水成膜)の交換目安は8〜10年、フォームヘッドは17〜20年とされており、経年に応じた整備・交換の判断にもつながる仕事です。
受験資格(誰でも受けられる)
乙種第2類は、受験資格に制限がありません。学歴・実務経験・保有資格を問わず、誰でも受験できます。受験資格を証明する書類も不要です。一方、同じ第2類でも甲種第2類は指定学科の卒業、消防用設備等の工事整備に関する一定の実務経験、または電気工事士などの資格のいずれかが必要になります。まず泡消火設備の整備・点検から入りたい場合、受験条件だけを見ると乙種第2類は申し込みやすい区分です。
試験科目と合格率
乙種第2類の試験は筆記と実技で構成されます。筆記は四肢択一のマークシートで、消防関係法令(共通6問・類別4問)、基礎的知識のうち機械3問・電気2問、構造機能及び整備のうち機械8問・電気4問・規格3問の計30問が出題されます。第2類は機械が中心ですが、ポンプの制御などに関わる電気の科目も少し問われます。実技は写真などによる鑑別等5問で、乙種は製図がありません。合格基準は、筆記が各科目40%以上かつ全体の出題数の60%以上、さらに実技で60%以上です。試験時間は乙種1時間45分、試験手数料は乙種4,400円です。消防試験研究センターの試験実施状況によると、乙種第2類の令和7年度の合格率は29.7%(受験790人・合格235人)でした。他類の消防設備士・電気工事士などの資格があると、申請により筆記科目の一部が免除されます。
甲種第2類と分けて見る業務範囲
第2類には甲種と乙種があり、対象設備は同じ泡消火設備でも、できる業務の範囲が異なります。甲種第2類は泡消火設備の工事・整備・点検まで行え、設置工事に携われます。乙種第2類は整備・点検ができます。点検計画や担当者の割り当てを考えるときは、「工事まで担当するなら甲種第2類」「整備・点検の範囲で足りるなら乙種第2類」と分けて確認すると、必要な免状を判断しやすくなります。屋内消火栓・スプリンクラーなど水系の第1類とは対象設備が異なるため、建物内の設備ごとに必要な免状を見分ける必要があります。
関連リンク
よくある質問
乙種第2類は何ができる資格?
乙種第2類は泡消火設備の整備・点検ができる消防設備士の区分です。駐車場や危険物施設などで使われる泡消火設備が対象で、乙種のため工事は含まず、整備と点検を担当します。
乙種第2類は未経験でも受験できる?
受験資格に制限がなく、学歴・実務経験・保有資格を問わず誰でも受験できます。甲種第2類と違い、受験資格を証明する書類も不要です。
乙種第2類の合格率は?
消防試験研究センターの試験実施状況によると、乙種第2類の令和7年度の合格率は29.7%でした。受験者790人に対し合格者235人です。
乙種第2類で泡消火設備の工事はできる?
工事はできません。乙種第2類は泡消火設備の整備・点検の範囲です。設置工事まで担当するには甲種第2類が必要です。乙種は誰でも受験でき、甲種には受験資格があります。
点検後の報告書・台帳更新まで、AIが段取り。
物件数、今の管理方法、提出後の作業量を聞いたうえで、どこまで自動化できるかを確認します。