乙種第3類とは|ガス・粉末消火設備の点検
乙種第3類は不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備の整備・点検ができる消防設備士の区分です。サーバー室や電気室で使われるガス系消火設備が対象で、受験資格に制限がありません。令和7年度の合格率は26.8%。試験科目・甲種第3類との違いを一次情報で整理しました。
乙種第3類でできることは?
乙種第3類は不活性ガス・ハロゲン化物・粉末消火設備の整備・点検ができる区分。令和7年度の合格率は26.8%でした。
試験科目と合格基準
- 筆記・消防関係法令(共通6問・類別4問)
- 筆記・基礎的知識(機械3問・電気2問)
- 筆記・構造機能及び整備(機械8問・電気4問・規格3問)
- 実技・鑑別等(乙種は製図なし)
- 合格基準:筆記は各科目40%以上かつ全体の出題数の60%以上、さらに実技で60%以上
- 試験時間:乙種1時間45分
- 試験形式:筆記マークシート四肢択一+実技記述(鑑別)
- 科目免除:他類の消防設備士・電気工事士・電気主任技術者などは申請により筆記科目の一部が免除され、試験時間も短縮される
年度別の合格率
| 年度 | 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 乙種第3類 | 965 | 259 | 26.8% |
免状区分ごとに点検できる設備
| 免状区分 | 点検できる設備 | 業務範囲 |
|---|---|---|
| 乙種第3類 | 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備 | 整備・点検 |
| 甲種第3類 | 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備 | 工事・整備・点検 |
乙種第3類とは(扱える設備と業務)
乙種第3類は、不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備の整備・点検を行える消防設備士の区分です。消防試験研究センターの受験案内では、乙種は対象設備の整備・点検を行える区分とされています。第3類のガス系・粉末系消火設備は、水を使えないサーバー室・電気室・通信機械室・美術館・駐車場などで使われ、消火薬剤を放出して消火します。高圧の貯蔵容器や容器弁、起動装置など専門性の高い機器を扱うのが特徴です。同じ第3類でも甲種は設置工事まで担当できますが、乙種第3類は工事を含みません。
乙種第3類でできる業務(工事との違い)
乙種第3類でできるのは、ガス系・粉末系消火設備の整備と点検です。乙種は工事を行わない区分のため、配管や貯蔵容器の設置工事まで扱う甲種第3類とは業務範囲が異なります。現場では、貯蔵容器や容器弁、選択弁、噴射ヘッド、手動起動装置、制御盤が正常かを機器点検・総合点検で確認します。ガス系消火設備は誤放出すると人体に影響するため、安全確認の手順が重視されます。メーカー資料では貯蔵容器・容器弁・選択弁の交換目安は18〜20年、制御盤(電子式)は13〜15年とされており、経年に応じた整備・交換の判断にもつながる仕事です。
受験資格(誰でも受けられる)
乙種第3類は、受験資格に制限がありません。学歴・実務経験・保有資格を問わず、誰でも受験できます。受験資格を証明する書類も不要です。一方、同じ第3類でも甲種第3類は指定学科の卒業、消防用設備等の工事整備に関する一定の実務経験、または電気工事士などの資格のいずれかが必要になります。まずガス系消火設備の整備・点検から入りたい場合、受験条件だけを見ると乙種第3類は申し込みやすい区分です。
試験科目と合格率
乙種第3類の試験は筆記と実技で構成されます。筆記は四肢択一のマークシートで、消防関係法令(共通6問・類別4問)、基礎的知識のうち機械3問・電気2問、構造機能及び整備のうち機械8問・電気4問・規格3問の計30問が出題されます。第3類は機械が中心ですが、起動装置や制御盤に関わる電気の科目も少し問われます。実技は写真などによる鑑別等5問で、乙種は製図がありません。合格基準は、筆記が各科目40%以上かつ全体の出題数の60%以上、さらに実技で60%以上です。試験時間は乙種1時間45分、試験手数料は乙種4,400円です。消防試験研究センターの試験実施状況によると、乙種第3類の令和7年度の合格率は26.8%(受験965人・合格259人)でした。他類の消防設備士・電気工事士などの資格があると、申請により筆記科目の一部が免除されます。
甲種第3類と分けて見る業務範囲
第3類には甲種と乙種があり、対象設備は同じでも、できる業務の範囲が異なります。甲種第3類は不活性ガス消火設備などの工事・整備・点検まで行え、設置工事に携われます。乙種第3類は整備・点検ができます。点検計画や担当者の割り当てを考えるときは、「工事まで担当するなら甲種第3類」「整備・点検の範囲で足りるなら乙種第3類」と分けて確認すると、必要な免状を判断しやすくなります。自動火災報知設備などの第4類とは対象設備が異なるため、建物内の設備ごとに必要な免状を見分ける必要があります。
関連リンク
よくある質問
乙種第3類は何ができる資格?
乙種第3類は不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備の整備・点検ができる消防設備士の区分です。サーバー室や電気室などで使われ、乙種のため工事は含みません。
乙種第3類は未経験でも受験できる?
受験資格に制限がなく、学歴・実務経験・保有資格を問わず誰でも受験できます。甲種第3類と違い、受験資格を証明する書類も不要です。
乙種第3類の合格率は?
消防試験研究センターの試験実施状況によると、乙種第3類の令和7年度の合格率は26.8%でした。受験者965人に対し合格者259人です。
乙種第3類でガス系消火設備の工事はできる?
工事はできません。乙種第3類はガス系・粉末系消火設備の整備・点検の範囲です。設置工事まで担当するには甲種第3類が必要です。乙種は誰でも受験でき、甲種には受験資格があります。
点検後の報告書・台帳更新まで、AIが段取り。
物件数、今の管理方法、提出後の作業量を聞いたうえで、どこまで自動化できるかを確認します。